訪問介護や居宅介護、共同生活援助なら社会福祉法人 福祉共生会-法人概要

「誰でも、その人らしく、前向きに人生を楽しんでもらいたい」

と思い、訪問介護事業所を立ち上げたのは、2009年（H21）40代の時でした。
生命保険会社で人材育成を担当し、やりがいを感じ成果も上げていましたが、第2子の息子が肺動脈狭窄症で生まれ、看病しながらの育児を経験することで、人生が変わりました。

苦しそうにゼイゼイ呼吸をする息子を抱き、「自分が動かなければ、息子は生き続けられない」と、必死でした。1年間の育児休暇では完治せず、退職せざるを得ないときは、悔しく切ない気持ちでいっぱいでした。

その後息子は世田谷の国立療育医療センター（当時）に1ヶ月入院し、手術をせずに奇跡的に治りましたが、入院中に出会った医療的ケア児の中には、既に5回も頭の手術をした赤ちゃんもいました。24時間、緊張の絶えない生活でした。あの頃お会いした親子は、今どうしているのか、と今でも思います。
入院中、無意識に2冊の本を手にしていました。「介護ヘルパー2級資格取得」と、「法人立ち上げ」です。

2004年10月、退院して10ヶ月後、息子の体調が安定したため、デイサービス事業所で介護のパートを始めました。保育園に預けながらでしたが、息子は熱を出すことが多く、結局1ヶ月で仕事は辞めざるを得ませんでした。
でも、長年仕事をしていた私は、1日中家の中にいると、閉塞感でいっぱいに成り、 押しつぶされそうになる。その一方で父親に息子の看護を頼むのも不安。
子育ての責任感で押しつぶされそうな日々で、「少し楽になりたい」と、毎日切実に思っていました。

その生活が続く中で、「子どもだけでなく、母親も、誰もが心地良い社会をつくりたい。安らぎと、生きるためのゆとりある街をつくりたい」との思いが、日に日に大きくなっていきました。そして退職金をもとに、訪問介護事業を立ち上げることを決意しました。
その後「障害者の、住まいの場が足りない」ことを知り、障害者グループホームを開設、次に「日中の活動の場・生活介護」施設を、さらに「重度訪問介護事業所」、高齢者や要介護者の方を対象とする「居宅介護支援事業」と、事業が広がりました。

そして2019年（R1）「医療と福祉の融合」を目指し、社会福祉法人となりました。